長距離移動中の過ごし方 読書VS睡眠
読書
読書の意味は「書を読む事」とされるが、活字の登場以前では、これらは主に富裕層やインテリ層にのみ許された行為であった。活版印刷技術の登場以降、書籍が大量生産されるようになって、大衆の識字率は格段に向上し、読書は大衆娯楽(趣味)としても広く受け容れられるようになっていった。 日本では、江戸時代までは、主に四書五経など漢籍の音読(おんどく)が行われていたが、明治時代以降になると黙読(もくどく)が主となった。また、江戸時代には四書五経のような教養書の他に戯作本(『東海道中膝栗毛』等)が登場して出版業が成立、生活に余裕のある都市住民を中心に娯楽としての読書が広がっていた。当時、日本語の崩した文字に対応するために、木版印刷が広く用いられた。 20世紀になると大衆の教育の広がりと向上により、かつてより書を読む人間が増え、また出版技術の向上により大量出版の時代となった。日本においては、大正時代から昭和前期における円本の流行が「廉価な本を大量に発行する」という出版形態の発端とされる。しかし、20世紀後期になってテレビやインターネット等他、メディアの爆発的な発達により、知識情報獲得手段としての読書の地位が相対的に低下していったため、本を読まなくなったと嘆く人間の間で「活字離れ」が語られることがある。
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睡眠
睡眠(すいみん、羅: somnus、仏: sommeil、英: sleep)とは、眠ること、すなわち、周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態のことである[1]。ねむりとも言う。体の動きが止まり、外的刺激に対する反応が低下して意識も失われているが、簡単に目覚める状態のことをこう呼んでいる[2]。ヒトは通常は昼間に活動し、夜間に睡眠をとる。動物では夜間に活動し、昼間に睡眠をとるものも多い(夜行性)。 ヒトにとって睡眠は不可欠であり、睡眠欲は生理的欲求の一つである。睡眠不足は心身にとってストレスとなり、不眠症など睡眠に関する様々な問題は睡眠障害と総称される。 ヒトは身体を横たえて眠る(寝る)ことが一般的で、そのための部屋を寝室、道具(布団や枕)を寝具と呼ぶ。 ヒトの睡眠中は、急速眼球運動(REM=レム,)が生じ、ノンレム睡眠であるステージIからステージIVの4段階と、レム睡眠を、周期90~110分で反復する[5]。睡眠は、心身の休息、身体の細胞レベルでの修復、また記憶の再構成など高次脳機能にも深く関わっているとされる。下垂体前葉は、睡眠中に2時間から3時間の間隔で成長ホルモンを分泌する。放出間隔は睡眠によって変化しないが、放出量は多くなる。したがって、子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される。